変換ツールには共通してあるツールオプションがいくつかあります。

 

変換ツール一覧

変換ツールというのは、画像(レイヤー)自体に効果を反映させる機能を持つツールのことです。

  • 整列seiretu
  • 移動idou
  • 切り抜きslice
  • 回転kaiten
  • 拡大・縮小 scaling
  • 剪断変形shearing
  • 遠近法ennkin
  • 鏡像反転mirror

この八つの変換モードのなかでも、いくつかは同じツールオプションを使用しますので、共通オプションをまとめて紹介します。

 

変換ツールの共通オプション

  • 回転kaiten
  • 拡大・縮小scaling
  • 剪断変形shearing
  • 遠近法ennkin

この四つのツールには、共通する項目が多いので一度に紹介します。

2012-05-01_1539505

変換対象 レイヤー、選択範囲、パスを選択できます
変換方向 正変換・逆変換の選択ができます
補間アルゴリズム 変換の品質を変更します
クリッピング 変換後の画像の大きさで切り抜きます
プレビュー 4つのプレビューから選べます
不透明度 不透明度をスライダーで調整します
グリッドの係数 グリッドの総数の調整をおこないます

 

 

 

 

変換対象

2012-05-01_1605187レイヤー、2012-05-01_1605418選択範囲、2012-05-01_1605596パスを選択できます。

2012-05-01_1605187レイヤー 指定しているレイヤーに対して作用します。初期状態はこの状態です。
2012-05-01_1605418選択範囲 選択範囲の輪郭にのみ作用します。
2012-05-01_1605596パスを選択 パスのみに作用します。

 

変換方向

変換方向は、正変換・逆変換の入れ替えを行います。

正変換 各ツールの機能を順当におこないます
逆変換 正変換の真逆の効果です

逆変換を使う時は歪みを直す時や、水平、垂直などの傾き補正に使用されます。

 

補間アルゴリズム

変換の品質を変えるためのものです。下記の四種類から選ぶことができます。

補間しない

各画素の色には元画像で最も近くにある画素の色が使われます。 この方法はしばしばエイリアス化 (境界が「ギザギザ」になること) して画像が粗悪になりますが、 処理時間は最短です。 この方法を「最近傍補間」とも言います。

線形

各画素の色は元画像において最近傍の 4 つの画素の色を平均したものです。 ほとんどの画像でこの方法は満足のいく仕上がりになりますから、 処理速度と品質の両面に折り合いをつける良い方法です。 この方法を「双線形補間」とも言います。

キュービック

各画素の色は元画像において最近傍の 8 つの画素の色を平均したものです。 大抵の画像で最高の仕上がりが得られますが、 当然もっと処理に時間がかかります。 この方法を「双三次補間」とも言います。

Sinc(Lanczos3)

高品質な補間処理を行なうにはこの方式を選んでください。 これは Sinc 関数に似た 3 次ランツォシュ窓関数を低域通過フィルタとして用いています。

※こちらの表記はGIMPヘルプサイトから引用してきました。⇒変換ツール

相変わらず難しい書かれ方をしていすが、用はツールを使った〝後〟の画像変化の品質を定めるものです。どうにも難しい書き方になるなぁ…

補間しない線形キュービックSinc(Lanczos3)の順で高品質になっていると思って下さい。

 

クリッピング

変換後の画像を切りそろえるためのものです。

変換後の画像は大きくなりがちなので、調整するためにこの項目があります。

切り抜く方法は以下の四つがあります。

自動調整 自動で処理後のレイヤーの大きさを合わせます
変換前のレイヤーサイズ 変換前のレイヤーのサイズを元にし、処理後はみ出した箇所は削除されます。
結果で切り抜き 変換後にできる透明部分が残らないように画像が切り取られます
縦横比で切り抜き 結果で切り抜きとほぼ同じですが、縦横比が残ります

 

自動調整

2012-05-01_175025122012-05-01_173730162012-05-01_1737417

左の画像がベース画像です。回転ツールで回転させるとキャンバスサイズが自動で大きくなります。処理後のレイヤーは透明化処理されます。

 

変換前のレイヤーサイズ

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処理後も変化前のレイヤーサイズで調整されます。画像によっては端の方が切れる可能性もあります(右の画像)

 

結果で切り抜き

2012-05-01_175025102012-05-01_173730142012-05-01_2012525

2012-05-01_2013035

上の画像のように赤い点線のサイズで切り抜かれます。

「縦横比で切り抜き」は縦横比が維持されるだけで「結果で切り抜き」と同じ効果です。

 

 

プレビュー

プレビュー(下見画像)の構成を4種類から選べます。

アウトライン 画像の外枠のみを表示します。
グリッド 網目上の格子線(グリッド)が表示されます。
画像 元の画像が変化します。
画像とグリッド 画像とグリッドの二つを合わせ持つパターンです。

 

アウトライン グリッド 画像 画像とグリッド
2012-05-01_2020416 2012-05-01_2020206 2012-05-01_2020545 2012-05-01_2021105

 

画像上に描かれるプレビューの不透明度をスライドで調節します。

2012-05-01_2031545

グリッドの線数・グリッドの線の感覚

プレビューを「グリッド」、もしくは「画像とグリッド」にした場合に、「グリッドの線数、グリッド線の感覚」を設定することができます。

グリッドの線数…グリッドの総数を変えることができます。

線数:1 線数:15 線数:30
2012-05-01_2036495 2012-05-01_2037125 2012-05-01_2037295

グリッド線の感覚…グリッドの感覚をピクセル数で変更します。

感覚:1 感覚:15 感覚:30
2012-05-01_2038187 2012-05-01_2037447 2012-05-01_2038007

 

グリッドの線数とグリッド線の感覚は逆のような感覚です(上の画像比較)

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