GIMPで画像を合成してみよう～クイックマスク編～
所要時間 画像次第 難易度★★☆☆☆
GIMPで画像を合成！
GIMPで画像を合成する方法はいくつかあります。
合成する方法は、画像と画像を組み合わせることで、画像と画像の境目を無くし一つの画像にすることです。合成というよりは、選択範囲をどのように指定するかが重要で、合成するとは、選択範囲の指定をいかにしてとるかで簡単にも難しくもなります。
GIMPでは、選択範囲の取り方がいくつもあるので、画像により適した選択範囲の取り方(もしくは組み合わせ)を使うことで、時間短縮を測れ、合成のクオリティも上がります。
クイックマスクを使った画像の合成方法
クイックマスクとは、描画色、背景色を使い分けて選択範囲を指定する方法です。
詳しくは、クイックマスクで選択範囲を作る方法をご覧頂くとして、このページではクイックマスクで合成する方法を紹介していきます。
クイックマスクを使った合成～チュートリアル～
- 合成する画像と元になる画像(背景)を用意する
- 合成する画像をクイックマスクで範囲指定する。
- 修正、加工、編集する。
- 配置する(合成する)
合成する画像を用意する
まずは元になる画像(背景)と合成する画像を用意します。
今回はこちらの画像を合成したいと思います。
| 元の画像 | 合成する画像 |
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 |
合成する画像はなんでも構いませんが、形がハッキリしていたもののほうがやりやすいです。
クイックマスクを使い範囲を指定する
合成する画像レイヤーに合わせ、クイックマスクをクリックします。
初めは選択範囲が指定されていない状態なので、真っ赤な状態になります。
描画色と背景色を塗り分け、ザッと塗り分けましょう。
(クイックマスクでは、描画色と背景色の塗り分けにより、範囲の増減ができます。詳しい使い方は上記リンクをたどってください)
⇒ 
選択範囲の調整をする
ザッと塗り分けたら、
ズームツールか、ズームボタンを使用し拡大します。
細かい箇所の修正になるため、倍率を上げ拡大します。細かい箇所が多い画像や境目がぼんやりしている画像は、ここでの調整で合成具合が変わるので、丁寧におこないましょう。
拡大400％
拡大し、描画色、背景色で選択範囲を増減させましょう。選択範囲にしたい箇所を塗り、はみ出したら修正を繰り返し、合成する画像を正確に範囲指定します。
選択範囲の反転をする
選択範囲の調整が終わったら、クイックマスクを解除します。
すると、クイックマスクで指定した箇所が点線で区切られ選択範囲になっています。
現段階では選択範囲の中が指定されているので、選択⇒「選択範囲の反転」をクリックし、選択範囲を中から外にします。
⇒ 
いらない部分を削除
選択範囲の反転後、いらない部分を削除します。
そのまま「Delete」キーを押すと、中身を残したまま外側が全て削除されます。
アルファチャンネルに注意しましょう。
アルファチャンネルが含まれていない画像だと、消去した時に背景色が塗られてしまします。
いらない部分は透かして、元の画像が見えるようにしたいので、アルファチャンネルを追加します。詳しくはアルファチャンネルを使っての透明化処理をご覧ください。
画像を合成する
元の画像と合成する画像が可視モードになっていれば、この時点でほぼ合成されていると思います。
後は合成する画像のサイズと位置を調整し、完成です。
特に大きな画像を合成する場合など、画像と画像のピントがあっていないことの方が多く違和感を感じることもあると思います。
そんな時は選択⇒境界をぼかす(画像のサイズにより値を調整)をおこなってください。
何度かかけてもＯＫです。
| 合成されました | サイズの調整 | 適所に合成する |
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組み合わせ次第で、どんな画像、写真でも合成できます。
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